田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

昔 昔の あるところのお話

昔 みーがまだ30歳の頃 この家の農作業は
旦那と旦那の父が二人でやっていて 
みーは まだ子供たちが小さかったので
手伝い程度のことしか していませんでした

ところが6月に 突然父が亡くなり 
当然みーも 農作業に頑張らねばいけなくなりました

その年 父が亡くなって初めての稲刈りのとき
小1を頭に5歳3歳の3人の子供たち
夕方 寒くなるので 家にいなさいと言っても嫌がるので 
3人を田んぼのそばに止めた車の中に置いて 稲刈りをしていました

当時のコンバインは 田んぼがちょっとでも軟らかいと 
さっぱり進みません

そこはいつも軟らかく 苦労する田んぼで
コンバインが無理に進むためには 当時の機械は
刈りながら進むことは出来ませんでした 

バックしては勢いをつけていくので
進む分だけ進路の稲を手刈りしては
前進 バックを繰り返していました

そうこうしているうちに どんどん暗くなっていきます
子供たちの様子を見に行きたくても 
機械から離れるわけにはいきません
ちょっとずつちょっとずつ進んで 
1時間もかかったでしょうか
ようやく田んぼを1周して戻ってくると

真っ暗な車の中で3人の子供たちが
わあ~わあ~と泣いていました
あのとき かわいそうでかわいそうで
ホントにみーも泣きたかったです

稲刈りのたびに思い出す情景です

あの わあ~わあ~泣いていた1年生が
今 コンバインに乗って稲刈りをしています

みーは嬉しくてしょうがありません