田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

タヌキの話

またまた昔のお話です

牛飼いだったみーの家の牛舎に ある時からタヌキが来るようになりました

動物好きの母は 面白がって可愛がっていました

しかしある時 お産したばかりの牛の部屋に タヌキが入ったので

母牛がビックリして暴れ 産まれたばかりの仔牛を蹴り殺してしまいました

そんなことがあって 今まで可愛い可愛いと言っていたタヌキが

急に悪者になってしまい タヌキ狩りをすることになりました

月明かりがこうこうと明るい夜に 近所のおじさんたちが集まり

タヌキの出入り口を長い棒を持って囲みました

牛舎から追い出されたタヌキ 走る走る それを追いかけるおじさん

タヌキめがけて長い棒を バシッと振り下ろします

するとタヌキ 当たってもいないのに パタンと倒れます

おじさんが捕まえようと手を伸ばすと むくっと起きてスタコラ逃げる

またバシッでバタン むくっ でスタコラを繰り返す

よくタヌキ寝入りといいますが ホント一瞬 タヌキ寝入りをするのです

あとで聞いた話ですがタヌキは そういう時 

恐怖のあまり一瞬気を失うらしいです

ついに囚われの身になったタヌキは 逆さ吊りにされ 皮をはがれ

タヌキ鍋となってしまいました

さすがのみーもそれは食べませんでしたよ

毛皮はなめして 襟巻きとなりました

みーの嫁入りの時に父が 持って行け~と言いましたが

なんだか首を絞められそうじゃないですか イヤですよね~

あれはまだ実家にあるのかな~

むかしむかしのお話でした