田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

「一線を越えましたね…」

一枚の写真を見ながら 神妙に すまなそうに 先方は言う

別に 彼が悪いことをしたわけではない

みーは憮然としながらも 黙ってうなずくしかなかった

彼はさらに言う

「右のは ここでしかあっていない 左のは…

あってないですね~ だからここで無理して 一線を越えたのでしょう

もう…三年ですからね…状態 良くならないでしょ?」


ある程度 覚悟はしていたものの こうして証拠写真を突きつけられ

一線を越えた…とまで断言されれば…認めざるをえない


この三年間 微かな可能性にかけて 自分自身を誤魔化してきたみーでしたが

そろそろ 覚悟を決めなければいけない時期が 来たようです

「わかりました でももう少し 考えて また来ます」

この期に及んでまだ 往生際の悪いみー



って 大げさですみませ~ん これ ジツは…

昨日の 歯医者さんでの先生とみーの会話です

先生が レントゲン写真を見ながら

「一線を越えた」なんて言い方をするから 

みーの妄想スイッチに触れちゃったじゃないのぉ~


一線を越えたのは みーの歯の痛みです 

もう痛み止めでは だましがきかなくなりました

右の奥歯を守るために 左の奥歯を抜かなければいけないそうです



入れ歯かぁ~~