田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

いずみ その2

あ~~~行き詰まってしまいました~~
 
何年たっても申告書類の仕分け わからないところだらけです
 
ずっと座ってるって 疲れる・・・ 拷問だ
 
 
またいずみです この頃に投稿したものは 新聞社の方が
 
こちらに断りもなく 勝手に添削してくれてました
 
このタイトルも 勝手に変えられたので気に入らなかったなぁ
 
 
平成2年12月23日掲載
 
おれはやけるぞ
 
私の家から実家まで 車で一時間
 
行こうと思えばすぐ行ける距離だが そう思うせいか なかなか行かないということにもなる
 
でも二人暮らしの両親が年をとってくると やはり心配で 電話だけはよくかける
 
母としゃべり始めると つい長電話になってしまう
 
そばに父がいると ときどき話が中断する
 
「ふろ 沸いているのか?」とか「布団敷いてあるのか?」とか
 
受話器の向こうで父の大きな声が聞こえる
 
それは明らかに長電話に対する妨害である
 
しかし母と私のおしゃべりは止まらない
 
最初に父が出ると 私はすぐ「母さんは?」と聞く
 
「なによ 俺には何も話はないのか 何の用事だ?」と父
 
「いや別に・・・用事ってほどのこともないけど変わりないかと思って」
 
「変わりないかって言うのに一時間もかかるのか?」といつもの長電話への皮肉を言われる
 
そんなことがあってしばらくして 電話をすると 少し酔った父が出た
 
「もしもし私・・・」「おお また母さんはってか? お前ねー」と始まった
 
酔うと勢いづく父である お小言を覚悟して神妙に聞いていると 
 
思いがけず父はこう言った 
 
「母さんと長電話するのもいいけどな はっきり言って俺は少しやけるぞ 
 
じゃあ そういう事だ」 私は唖然 母は爆笑
 
それ以来 父とも必ず言葉を交わすことにした 
 
すると父もすぐ母に代わってくれるようになった
 
最近では 母の電話の相手が私だとわかると 
 
そばにサッと イスを持ってきてくれるらしい
 
あの父が・・・