田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

いずみ その7

もうすぐ新学期ですね
 
今年 地元の小学校に入学するピカピカの1年生は 2名だそうです
 
息子が結婚して子供が生まれ 小学生になる頃 この小学校はまだあるかしら?
 
そもそも 息子は結婚する気があるのでしょうか・・・?
 
このいずみに載った文は19年も前のお話です その頃から過疎化が進んでいますが
 
今は 色んなところからの移住者も多いぺーパン地区です
 
平成4年2月13日掲載
 
転校生がやってくる
 
旭川第一小学校は「最北の梅の木」があることで知られている学校です
 
水田地帯にあるこの学校は 減反政策が進むにつれ 
 
くしの歯が欠けるように児童の数が減少し 
 
今では17戸21人が通う小規模校となってしまいました
 
春には6年生6人が巣立ち 1年生は3人入学の予定です
 
来春はゼロ その次は一人・・・と先細りが目に見えていました
 
「誰か転校してこないかな~」と冗談交じりに話していたことが やがて本気になり
 
何度か集まりがもたれました 
 
離農した人の空き家がそこかしこにあるこの地区です
 
持ち主の承諾を得て 住民募集のチラシを配布しました
 
マスコミでも紹介され 道内各地から問い合わせがあり
 
PTAの会長さんは仕事の合間を縫って案内役です
 
その姿はさながら不動産屋さん もちろんボランティアです
 
こうしてまず2軒の入居が決まりました
 
小学校へも3人が入ります
 
転出ばかりが続いたこの地区に とても明るい話題です
 
PTA総出で大掃除 
 
寒い中引っ越ししてくる家族のため お父さんたちは窓にビニールを貼り
 
お母さんたちは家の中を 心を込めて磨きました
 
広い家の階段を上がると 「真っ黒クロスケ」が出てきそうな 物置がありました
 
ベランダの向こうには トトロが眠っていそうな森も見えます
 
間もなく引っ越しです
 
この家に来た子供たちが走り回る姿を想像すると ワクワクします