田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

一年に一度だけ食べるもの

おらが村の秋祭りには 神様へのお供え物がたくさん上がります
 
皆 自分の家で採れた野菜を持ち寄るから 祭壇に上がりきらないくらいになります
 
その中でひときわ大きなもの 抱き枕のような 
 
夕顔 が みーのお楽しみです
 
一般的には薄く削って干して かんぴょう となるのですが
 
生のままで煮て食べるのも美味しいのです
 
毎年 神様からのお下がりを戴きます
 
種の廻りのわたを捨てる人もいますが みーは種を全部取ってわたごと煮ます
 
油で炒めて和風の味付けで戴きます トロトロ感がたまりません
 
とーさんは 「そんなに好きなの? じゃあ俺の分も食っていいよ」
 
息子も「あ 俺のもどうぞ~」
 
優しい夫と息子です   ちがうってぇ~ キライなんじゃ! 
 
だから年に一度だけ 食卓に上がるの
 
ところがこの前 豆腐の配達をしていたら 一軒のお宅で困り顔のおばあちゃん
 
夕顔をもらったけど とても食べきれないと・・・
 
はい 人助け 人助け もらいましょう 食べましょう 
 
おばあちゃん 食べ物を粗末には出来ませんものね
 
今年二度目の夕顔です 
 
料理法 研究しました いえ検索しました です
 
ごま油でニンニクを炒めて 豚肉と夕顔を炒めるのだそうです
 
水など一滴も使わなくても 水分がジャブジャブ出てきます
 
コレって 夕顔が吸い上げた 地球のエキスよね すごいわ!
 
中華だしと 塩こしょう 少々と お醤油で味をつけました
 
新しい味付けよ!
 
とーさんは うーん うーん と二回 うなって やっぱり残しました
 
息子は 黙々と 食べてました お肉だけ・・・
 
その時はじめて食べた娘 
 
あ 思ったほどイヤじゃないね  って・・・人間の食べ物だってばぁ~
 
やっぱり 一年に一度だけが よろしいようです