高校生の頃の私は 毎朝早起きをして 自分のお弁当を作っていた
簡単なものしか作れなかったが 自分で作るのだから不満はなかった
同級生で 毎日のように母親の作るお弁当に文句を言いながら食べている女子がいた
そんなに言うなら 自分で作ればいいのに・・・と思いながら離れた席で聞いていた
その女子のお母さん 私たちが高校を卒業して間もなくして 倒れてしまい
長い闘病生活に入った
それから女子は 就職した会社を辞めて
お母さんの付き添いをしながら主婦業をしているらしい と風の噂で聞いた
弟さんがいたから その子のお弁当も作ってあげてたんだろうな
そんな頃に 仲良しのクラスメイトに教えてもらった超簡単な焼き肉料理です
フライパン温めて油を引いて
食べやすく切った豚薄切り肉を重ならないように広げながら焼きます
焼きながら広げたお肉の上に 砂糖を大さじ一杯くらい ブハブハッと散らします
そこへ ウスターソースをターッとかけ さらに醤油差しの醤油をシャーッと廻しかけます
調味料はそれだけ あとはお肉をひっくり返しながら 味を絡めるようにして焼くだけ
たちまち出来るので 今も私のお弁当アイテムのひとつ
味もいいんだよね
ちょっと焦げたソースと醤油と 砂糖の甘味がうまく絡まって 懐かしい感じの味
私にとっては いつも一緒に泣いて笑って悪いコトしてた懐かしい友達を思い出す味
お寝坊したときの朝の お弁当お助けメニューです
