田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

大人の社会見学で学んだ紙の分別方法

今日は 旭川市鷹栖町の農村女性 
または農村に興味のある かがやく女性の集まり
「農村女性ネットワークかがやき」の研修会でした
 
                      行ったのはここ
イメージ 1
 
 
 
 
 
イメージ 2
工場の見学の前に
紙のことならなんでも聞いて! という
えっちゃん の説明を聞きます
 
勉強になりました~
行く前はね なんで製紙工場?
製菓工場の見学の方がいいな・・・と
思ってましたぁ~
 
紙が出来るまでのお話しは 
まあまあ予想通りでしたが
 
聞いて良かったなあと思ったのは 再生紙のことでした
 
古新聞古雑誌の回収の際の分別の仕方 また何故そうなのか・・・というお話し
 
古新聞は良いとして 問題は雑誌です
雑誌にも2種類あって 女性週刊誌のようにホッチキスなどで留めてある雑誌類を
業界ではピン雑誌と呼ぶそうです
そして厚みのあるマンガ雑誌のように 本の背をのり付けしてあるものを
背糊(せのり)雑誌と呼ぶそうです
再生紙を作るときに邪魔なのはピンでしょうか? 糊でしょうか?
 
ピンも糊も 古紙回収業者さんによって取り除かれるのですが
それでも それは完全でないことがままあるらしいのです
紛れ込んで困るのはピンか糊か?
 
実は 困るのは 糊 なのだそうです
ピンは 紙をドロドロに溶かしたときに 何度か ふるいのような機械の上を通っていくと より分けられるし 万一 それでより分けられなくても 目で見えるので
取り除ける・・・と 
 
ところがは もし混ざっていても ふるいでも取り除けず 目にも見えないので
混入するととても困るのだそうです
 
原料のパルプが紙になる過程で 紙を伸ばしたり 乾かしたりするときに
熱をかけるそうです 糊は冷たい水の中で固まっていても
熱をかけることによって溶け 製造中の紙に混入していると そこが穴になったり 
機械について正常に動かなくなったり・・・ということがあるらしいのです
 
単純に糊だけではありません 包装紙についているセロテープとか
食品表示のシールとか ガムテープ 子供が貼るシールなど
出来るだけ切り取って 古紙回収に出していただきたいとのことでした
 
なるほど古紙回収マンガ雑誌が喜ばれない理由がよくわかりました
回収業者によっては 古新聞とチラシを分けて出してくださいという業者もいますね
それは回収されたものを買い取る製紙会社の 再生の行程の違いが理由だそうですちなみに 日本製紙工場では 新聞とチラシが混ざっていても問題はないということでした できれば古新聞は紙ヒモで縛って出して欲しいとのことでした
 
これからは ピン雑誌はピン雑誌でまとめ 背糊雑誌もそれだけでまとめ
一番上に 「ピン雑誌」 「背糊雑誌」 と書きましょう
新聞にも 「ピンなし 糊なし 紙ヒモ」と書く
すると
回収業者さんが おー! と驚きます だそうです
 
古新聞10キロが8キロの再生紙に生まれ変わるそうです
日本製紙では市内のいくつかの食堂から 割り箸も回収しているそうです
割り箸3膳で A4の紙1枚が出来る計算だそうです
イメージ 3
ここでは ハガキづくり体験も出来ます
ぜひグループで 家族でお越し下さい 
とのこと
 
なお10名様以上は要予約だそうです 
 
 
 
 
 
イメージ 4
 
 
 
 
 
 
製紙工場のシンボルのようなこの煙突
 
ここから出ているのは煙ではなく
水蒸気だそうです
 
古紙から取り除かれたインクの成分などの廃棄物は
ボイラーの燃料として燃やされ
それによって自社で発電をして
必要な電力の90%は
それでまかなっているそうです
すごいね!
 
えっちゃんのお話しを聞いてから 紙類の分別の意識が変わりました
珍しく 真面目なレポートでしょ
 
 すまいるちゃんのために 画像を追加します
イメージ 5イメージ 6                              
この平屋の建物は 昭和13年に建てられ 今も事務所として使っているそうです
右の写真は 工場の機械の模型で 実際に動きます
工場を実際に見学するとき 機械の音がうるさくて説明の声が聞こえないので 
先にこの模型を動かして説明してくれます
これは世界に2台しかない機械だそうです もう1台はドイツに・・・
購入当時(うろ覚えなのですが 確か昭和30年代)で1億円だったそうです(金額は憶えてる)
どう?すまいるちゃん 行きたくなっちゃった?
工場の中ではカメラ撮影はダメですよ
カメラ構えると係の方に肩を叩かれますから 笑