田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

お正月のご馳走 北海道新聞 北極星2017/1/6

三が日、皆さんはどんなご馳走を食べましたか?

私の子供の頃は、お正月が待ち遠しくて歌にあるように、

指折り数えて待ったものでした。

それがこの頃は、もうお正月かと焦りさえ感じます。

 お正月、一箱だけの木箱のみかん、普段は見たこともない大きくて厚く

切ったお肉、思えば子供の頃は店で買った物がご馳走でした。

今はお金さえ出せば何でも手に入る時代で、

むしろ手作りの物にこそありがたみを感じられます。

 今はおせち料理を作らないどころか食べない家庭も増えているとか。

おせち料理はお正月に主婦が休めるようにとの知恵だといいます。

昔、普段は忙しい両親がトランプやカルタの相手をしてくれて楽しかった

子供時代。

今は一年中夜中までも店が開いていて、

そこで働く多くの女性も家に帰ればお母さんという人もいるでしょう。

便利さと引き替えに失った物も多いと感じる時代です。
 
 我が家のおせち料理は毎年、きらびやかな広告を横目で見ながら、

そこそこ手作り、ところどころ買った物で重箱を埋めます。

それももう食べ尽くし、

今は平常なご飯と日常が戻ってきてやれやれです。

三が日同じ物を食べ続けた昔と違い、

今のお正月、主婦はいつも以上に忙しく、お正月が終わった今こそ、

めでたくもありめでたくもなし。