田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

母さん

籾まきも終わり 畑をおこしてもらって ジャガイモを植えました

作業しながら 去年亡くなった母さんのことを思い出していました

母さんは何でも器用にできた人でした

歌も上手 字も綺麗で

小学校のときの成績はオール優だった 

終戦のゴタゴタで卒業する前に学校へは行けなくなってしまったらしいけど

結婚して牛飼いの仕事は男並みにこなし 畑作りも上手でした

そんな母さん 色気だけはなかったかもね

父さんは露骨によその女の人にメロメロになる人だったなあ

母さんにも眠れない夜があったのかなあ

なんでも出来る立派な人を親に持つと大変なんだよ

なんでも自分基準だからさ

そんなことも出来ないのか?って思うんでしょ

親は少しポンコツなくらいの方が子供はしっかりするんじゃないのかなあ

 

母さんが晩年入院して畑も出来なかった年の秋に 

近所の人が作ったジャガイモを沢山くれたんだよね

それをさ 母さんは 美味しくないんだわ と私に言ったのさ

エ~⁉️なんてこと言うの⁉️

とそのときは思ったけど

私もさ いろんな方からジャガイモ戴くのだけど

ホント母さんの言う通り!

自分ちの畑でできたジャガイモが一番美味しいんだよ

不思議だねえ