田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

オバサンがランチへ行く理由

オバサンは今日もランチに行った
 
3週続けてランチに行った
 
それはやっぱり贅沢なことだと反省する
 
しかし とーさんの飲み代に比べたら どうってことないべさ
 
・・・と開き直ってみたりもする
 
オバサンはいつもご飯を作る
 
朝も昼も晩も毎日だ
 
文句も言わず作るオバサンは立派だ
 
文句を言わず食べる家族はもっと立派だ
 
オバサンもたまには人の作ったものが食べたい
 
それは ただ空腹を満たすだけの物ではいけない
 
お金を払って食べるからには
 
家では作れないようなものが食べたいのだ
 
オバサンは最近はやりのカフェが好きだ
 
カフェのランチには何かしら感動がある
 
とーさんは小じゃれた店を信用しない
 
だからカフェには女子の友達と行く
 
友達に誘われたんだ~と とーさんには言って
 
じつは 友達を誘って行く
 
カフェのランチの感動は色々あるが
 
それは窓から見える景色の良さだったり
 
忘れかけていた乙女心を呼び覚ます雑貨だったり
 
趣味の良い食器だったり
 
もちろん食事の中身が一番大事だ
 
そこに感動がなくてはならない
 
オバサンの家では
 
キャベツが1個あると 無駄なく使い切るまで
 
キャベツ料理が続くわけだ
 
胡瓜だってナスだって採れはじめたら
 
毎日山盛り料理するのだ
 
ところがカフェのランチは
 
ブロッコリーがひとかけら 
 
胡瓜は3切れ 
 
ナスは2口で食べきる
 
そんなふうに少量多品目の食材が
 
たくさんの皿や小鉢にちまちまと載ってくる
 
オバサンは ちまちまが好きだ
 
それが彩りよく盛りつけられていると感動するのだ
 
そして思いもよらない味付けや調理法に感動し
 
少しは自分でもやってみようと学ぶのだ
 
オバサンはそんな感動できる食事に出会えると
 
元を取った! と満足するのである
 
こうしてオバサンの舌は肥えていく
 
そしてオバサンの腹もまた肥えていくのだった