田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

旭川はしっこプロジェクト 旭川新聞 並木道 平成26年1月21日掲載

昨年十二月、十数人が集まり旭川の端っこを熱く語る会が行われました。
旭川の端っこに位置するぺーパンや江丹別という地域に魅せられた人たちで
自然発生的に発足した会です。
この日、札幌からも三人が駆けつけました。
そのうちの一人はこの一年の間に「端っこ」に移り住んで起業するという目標を持ち、
いま住む家を探しています。

私は西の端っこ江丹別から東の端っこぺーパンに嫁いだ人間です。
どちらの地域でも厳しい気象と地形に喘ぎつつ、
ここまで生きてきたというのが正直な思いです。
土地の魅力というものは、離れた場所からの方がよく見えるのかもしれません。
この会のメンバーのおかげで改めて自分の住む地域の良さを知ることがあります。

参加者の中に、江丹別でチーズを作る青年がいました。
彼の目は遠く世界に向いています。
また農家とデザイナーを兼業しているぺーパンのお嫁さん。
さらにぺーパンで育てたお米でおむすびを作って販売しているお母さんもいました。

こうして端っこで頑張る人たち、それを応援する熱い人たち。
一人ひとりの思いや行動が夜空の星のように輝いて、端っこが明るく照らされる日がもうすぐ来ると確信します。
私も置いて行かれないように、老いていられません。