田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

活力の源 北海道新聞北極星 2017/3/14日掲載

長い長い冬休みが終わり、また今年の農作業が始まりました。

若い頃は、冬も早起きをして家族五人分のお弁当を詰めて、

子供を学校へ送り、自分もアルバイトに出かけました。

木工所で働いたのはまだ三十代の頃、

市場のパッケージの仕事は四十代になってから。

そのあとは仲間と起業した農産加工の仕事をしていました。

ありがたいことに、一緒に働いた人の何人かとは今もつながりがあって

ずっと我が家のお米を買ってもらっています。

木工所で一緒に働いたA君は若いだけあって、よく食べました。

大きなお弁当にぎゅうぎゅうに詰めたご飯がスルスルと減っていく様は

見ていて気持ちよいほどでした。

市場のパッケージセンターでは、

作業場は寒く慣れぬ仕事でよく叱られて、

それでもお昼になれば暖かい部屋で皆そろってお弁当を食べ、

自慢の漬けものなどをご馳走になりました。

 農産加工の仕事は朝が早かったり夜遅かったりで

出勤時間も不規則で食事も交代で食べました。

ほとんど徹夜で赤飯をふかし、パック詰めしたあとの朝ご飯は

格別に美味しかった。

どんなときも、皆でご飯を食べて仕事の活力にしました。

今年も美味しいお米が穫れますように、

太陽に祈るところから始まります。