田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

一人でトイレに行けてるらしい

孫はすこしずついろんなことが出きるようになり

周りの大人たちはそのたび毎に感動する

タイトルの主は孫ではなく

母のはなし

施設から医大へ緊急入院して

胆嚢炎と言われ

難病持ちでおまけに肺も心臓も弱っているので手術は体力的に無理

と言われ

応急処置として管をいれて溜まっている胆汁を抜く

その管はずっと抜けないかもしれない

と言われていたが

母は腹が痛くても熱があっても出されたご飯をちゃんと食べた

それから 長期療養型の病院に転院になった

医大では車イスながら自分でトイレに行っていた

それが転院したその日のうちに病院から電話があり

お母様が一人でトイレに行く自信がないというのでオムツにしても良いですか?

と言われて

これは寝たきり製造病院じゃないか⁉️

と思ったものだった

この転院先もやっとこ決まった病院なのだ

ここでノーと言えるわけもなく

そもそも母はその病院の名前を聞いて

知ってる人が何人もここで死んでる

と言ったのだ

しかし病院を決めるときに母の意思は一切反映されていない

その病院で母は

自分で歩行器につかまり

トイレに行ってると

今日知らされた

すごいね母さん

お見事だよ

退院が近いらしい

医大に入院が決まったとき

長くなると見越して

娘たちはサッサと施設を引き払ったのだった

早まったかな私たち

5月の誕生日で90歳だ

母はその日をどこで迎えるのか?