田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

生体肝移植

妹が急性肝炎で入院して2週間

が過ぎ

このたび医大に転院になった

ダンナだけでは心もとないので 先生の説明を一緒に聞いて欲しいといわれて

本人と3人で聞いた

医者は最悪のことしか言わないのはわかっているけど 本当に目の前が真っ暗になるような話だった

ご本人が意識のあるうちに確認しなければならないことがありますので 入院したばかりで驚かれるでしょうが早急に答えを出してください

このままもしどんどん悪くなって肝臓が働かなくなった場合に

移植という方法があります

移植には脳死者からの移植と生体からの移植があります

脳死肝移植は患者が60歳を過ぎると正直難しいです

生体肝移植は血の繋がりのある人で同じ血液型の人から貰うのが望ましいのです

生体肝移植を希望しますか?

というお話し

 

もちろんその前に今の状態の説明と今後の治療の方法の説明はありました

これでダメならこうしてああして最終的には生体肝移植 というお話しでしたが

私は隣に座ってる妹に

血液型なに?と聞きました

私とは違っていました

内心対象者からはずれてほっとしている自分

兄弟はみんなで5人

下2人が妹と同じ血液型らしい

妹は移植は希望しません と言った

だけど

どうなの?

それしか方法がなくなったときそれで良いの?

だけど自分がドナーになるのは怖い

矛盾している

兄弟みんなにLINEで病状の説明はした

でも移植の細かい条件までは伝えていない

こんなことが身近に起こるなんて なかなか受け止めがたい

この一週間が勝負です

あらゆる手を尽くしますがどっちへ転ぶかは正直わかりません

と医者がいう

 

仮装で顔に色を塗った人を想像してほしい

妹の顔は黄色い絵の具を塗ったかのようだった

通りすがりの人がビックリするような色だった

妹はナースだ

1を見て10を知る

通された部屋は個室だ

いつでもいろいろな対応が出来る部屋で

そのことに妹が一番ショックを受けていた

 

入院してから3日が過ぎた

まだ油断は出来ないけど

少し明るい兆しが見えてきた

明日から食事が出るらしい