田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

稲刈り9日目 一杯の味噌汁からすきま風が吹いた朝

朝ご飯のとき

とーさんが先に食べ終わって 食器を持って立つ

そのときに

じっと私の顔を見る

何もいわなくても いいたいことはわかる

とーさんの顔には

何か忘れちゃいませんか?

と書いてある

そこまではわかるが

その次が解らない

何をいいたいのか

今日は誕生日だったか?

違う 

この前終わったばかりだ

結婚記念日?


まだ先だ

そもそも朝からそんな話題で熱くなる夫婦ではない

納豆も出した 

魚もある

何さ?

何を忘れたんさ?

なに?いってよ~

気がつかなければいい

と怒ったふうでもなく静かに言うとーさん

いやいや気持ち悪いから言ってよぉ~~

黙って台所へ向かうとーさん

その手には

あ! 食べ終わった食器に お椀がない!

あら!味噌汁 ださなかった?

正解!

って・・・なにそれ?

なんで言ってくれないわけ?

言えばいいしょ

変なの

台所には 忘れられたお椀がひとつ・・・

こんなに近くにいる 二人の間を

そのとき 冷たい風がすーっと吹いたのでした

もやもやした気持ちのまま


イメージ 1


もやもやした空気の中 新米をお届けして参りました

帰ってくると

霧も晴れ

私の心もそれなりに晴れ

イメージ 2

いつもどおりに今日も稲刈りでした

ネガティブな気持ちを いつまでも引きずってはいけません

お互いあきらめが肝心と学び合い 喧嘩はしなくなりました


追伸

すきま風も寒いけど

山もこんなんだからね

イメージ 3

もう真っ白よ

来週は峠にも雪が降るようです

里にはまだ こないでね~