田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

収穫の秋に思うこと 旭川新聞 並木道 2018/10月8日

収穫の秋に思うこと
         
 長年農業をしていると、過去にもいろいろありましたが、

今年はまたひとつ記憶に残る年になりそうです。

お客さんにお米を配達するたびに

「大丈夫だったのかい」と心配してもらいました。

次から次へ災害がありすぎて、

お客さんがいつのことを言ってるのか一瞬考えるほどでした。
 
 我が家の経営の二本柱である米とソバは

どちらもかなりの生育不良で

ついに挽回できぬまま秋が終わりそうです。

ソバはあまりに収量が少ないためにたちまち終盤戦。

稲は生育が遅れているので順調な年なら、

とっくに終わっているような時期から稲刈りが始まりました。

終盤には雪の予報が気になります。
 
 露地の作物はおおかたが不作だったものの

ビニールハウスの野菜は今年もたくさん食卓を賑わしてくれました。

春一番のアスパラに始まり、

待ちに待ってきゅうりが実りトマトが赤くなり、

友人から預かったハラペーニョもたくさん実をつけました。

まだまだ収穫が出来そうではありましたが、

また台風が来るというので予定より早くビニールを剥がしました。
 
 なんだかいつものような充実感を感じられぬまま今

年の秋は終わりそうです。

せめて怪我などしないよう

最後の大仕事である稲刈りを終わらせたいと思っています。