田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

春は来たが

冬の名残のお仕事をひとつ

ばばちゃんが

退屈だ退屈だ なにか仕事はないか?というので

着ないセーターがあったらほどいて

と頼んであった

その毛糸を

昔、祖母や母がやっていたように

かせにして 洗って編みシワを伸ばし

干した

これがまた何かしらのかたちになる

昔、母たちはセーターをほどき 

その毛糸に細くて丈夫なアクリル糸を合わせて2本こにして

手袋や靴下を編んだ

大変な思いをして編んだ手袋を小学生の私は

すぐ 片方失くしてくる

だから両方を長く編んだ毛糸の紐で繋いで

手袋を脱いでも落ちないようにされた

その紐が嫌でねえ

本当に嫌だった

すぐ失くすくせに

 

もう亡くなった叔母が

自分の姉妹と小姑たちに帽子を一つずつ編んだ

小姑である母がもらった帽子がきつくなったと言って

私にくれた

毛糸のものは洗うと編み目が詰まり小さくなる

その帽子もほどいて

私が帽子を編んで

叔母の妹であるばばちゃんにプレゼントした

まだ毛糸が余っていたので

私の分も編んだ

2本こで編んであったわけではないのに

毛糸をたくさん使ってあった帽子だから暖かかったんだな

編み方を習っておけば良かったな

私が編んだ帽子は薄っぺらだよ