田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

20年後の自分へ 旭川新聞並木道 2016 9月27日

 気が多い私は、過去に色々儲からない副業に手を出してきました。

ある時期、運良く少し収入を得たことがありました。

たいそうな金額ではないのですが、

そのままにしておくと家計費に紛れてしまいます。

頑張った証を何かの形で残したい、

と思いついたのが保険に加入することでした。

 満期は還暦の年。

二十年後の自分など、遠い遠い先のことで想像もつきません。

でも二十年たっても家計は相変わらず苦しいだろうことは容易に想像

できました。

満期の時、還暦の自分が、少しだけ贅沢が出来たらいいなと思って

加入したのでした。
 
それがなんと、もうすぐ満期を迎えるのです。

アッという間に還暦です!さあどうしましょう。

贅沢ってなんでしょう。

美味しいものをたらふく食べる?

いいえ、それはだめ。

食べ過ぎは万病の元、いつも通りの粗食が一番。

大きな買い物をしましょうか?

いいえ今以上に物を増やしてはいけません。

 大変なことに気がつきました。

も同い年でした。

お祝いは二人で。

温泉にでも誘ってみましょうか。

あとは二十年後の長寿のご褒美にでもしましょうか。

その日はまた、アッと言う間にやって来るのですから。