まだ 個人情報云々という規制のない古き良き時代のお話
新聞の市内版に 当時 「誕生」というコーナーがあって
両親の名前と住所、産まれた赤ちゃんの名前が載っていた
まだ キラキラネーム などという言葉もない時代のこと
目を引いたのが
「亜ポ論」という名前
亜ポ論君は たしか息子と同い年
いつかどこかで会えるかと
息子の成長と共に 折に触れ思い出し 気になっていた
特に高校の入学の頃には どこかに名前がないかと探したりもした
が 市内にいるはずの亜ポ論君の存在は
私の網の目に引っかかることはなかった
それが!それが!
もうすっかり忘れていた今になって
それも今朝のこと
私が台所でご飯の支度をしていたら
とーさんがテレビを見て騒いでる
いたぞいたぞ!
なに?
アポロン君がいた!
私たちのあいだでは彼のことをアポロンくんと呼んでいた
彼の名前は アポロくんだった
彼は 千葉県にいた
毎日新聞のキラキラネームその後・・・のような記事を
朝の情報番組で紹介していた
いやいや~30数年ぶりにこの名前に出会えた!!
彼は多分旭川で生まれた!
親の転勤で千葉にいったのか?
それとも彼自身が就職で千葉に行ったのか?
それとも私が新聞で見た亜ポ論君とは別人なのか?
確かめる術はないけれど
全然知らない人だけど
30数年ぶりに我が家を盛り上げてくれてありがとう
しかし 記憶とはいいかげんなもので
亜ポ論くんは息子よりだいぶ年下だった