田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

ラーメンを考える 旭川新聞 並木道 2017/5/16掲載

 
たまに無性にラーメンが食べたくなる。

注文するのはいつも決まって「塩」。

昔は普通の塩ラーメンにも、もやしがのっていたように記憶するが、

いつの頃からか普通ラーメンからもやしが姿を消した。

ネギ、メンマ、チャーシューのいわゆるラーメン三種の神器は、

どこの店でも必ずのっているが、もやしはどこへ行った?

 もやしを食べたければ50円プラスして野菜ラーメンにすればいい。

だけど野菜ラーメンには何故かチャーシューがのっていない店が多い。
 
 これは謎だ。プラスの50円は野菜代のはず。

野菜をのせてチャーシューをなかったことにするなら差し引きゼロどころ

かお釣りが来そうなものだ。

私は特段肉が好きではないが、このからくりに納得がいかず、いつの頃

からか野菜ラーメンを注文するのをやめた。

主婦にとって50円は大きいのだ。

 そんなことを言い続けていると友人が、野菜ラーメンにもチャーシュー

がのっている店があると情報をくれる。

そういう嬉しい店もあるのか。

別の友人は野菜ラーメンにチャーシューがのっているか聞いてから注文

を決めれば?と言うが

昭和の女は恥じらいがあるのでそれは出来ない。

恥じらいながらも私はいつも「おひとりさま」で暖簾をくぐる。