田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

枕元で言う話か⁉️

十数年前 父危篤の知らせに集まった私たち。

父は苦しそうに全身で呼吸をしていました。

その枕元で母は

死んだら葬儀会社はどこを頼めばいいの? と言いました。

なに言ってるの⁉️耳はちゃんと聞こえてるんだよ‼️

と私は母を怒りました。

今日は妹と二人 母のベッドを挟んで差し向かい。

母はうつらうつらしています。

妹は 死んだらどこに連れていくの?と聞いてきました。

私は そんなこと言うんじゃない!とは言わず

母さんの希望は? と聞いてみましたが返事はありませんでした。

母の家は空き家になって二回の冬を越えたらガタガタになって壊さざるを得なくなり、

当時、施設に居た母も了承して解体しました。

そのときの母の答えが面白かったの。 もう家がガタガタだから業者頼んで解体してもらおうと思うの。母さん激怒するんじゃないかと恐る恐るそんなふうに聞いてみたら、

あ~ あの家はもうダメだわ この前見に行ってきたんだ

この靴は滑らないから屋根にも上がってみたらもう雪で壊されてひどいの あの家は早く壊してしまう方がいいわ

と母が言うのです。

歩行器につかまってやっと歩いてる母が そういうことを言うのです。

ボケるってある意味しあわせなことなんじゃないかなあ と思うの。

そういうわけで 母が亡くなっても帰る家はありません。

私の家や妹の家に連れていくのはちょっと違うと思います。

母が元気なときはお寺の婦人部の役員として活動していましたので、お寺にお願いして連れていくのが良いのじゃないかなあ

と思っています。

そんな話を今日は 母の枕元で喋ってきました。