田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

父が亡くなって6年 母は元気に一人暮らしをしている
 
父が亡くなる前 一人残される母のことを心配して父は
 
一番の酒飲み友達であった近所のおじさんに母のことを頼んだのだった
 
そのおじさんも奥さんを亡くしている
 
その奥さんと母とも お友達だった
 
今はそのおじさんが 母のお友達
 
今日も実家へ行くと 二人でオセロをしていた
 
ほぼ毎日来ている
 
来ないときには必ず電話がかかってくるらしい
 
遠くの娘より近くのおじさんである
 
おかげで 私は母のことを心配することはあまりない
 
私がさっぱり実家に顔を出さないことも おじさんはよく知っている
 
私が行くとおじさんは遠慮して家に帰る
 
 
最近は 実家へ行くと 町に唯一ある食べ物屋さんへ
 
蕎麦を食べに行くことが多い 
 
前回は母が払ってくれた
 
母さんのおごりなら一番高いのを食べようと 私は「三昧セット」を頼んだ 
 
一つのお盆に三種類の味のお蕎麦がのっていた
 
今日は私が払う番 おとなしく天ぷらソバにした
 
たわいない話をして いつものお蕎麦を食べて
 
今日も募金箱に少し入れた
 
母は蕎麦の代金よりたくさん入れた
 
こんな日常がありがたいなぁ と 改めて思う