田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

おばあちゃん入門 旭川新聞 並木道 平成27年1月13日

昨年十二月、娘が男の子を授かりました。
私たち夫婦にとって待望の初孫です。
お産も育児も私の時代とはすっかり様変わりしていて、
新米ばあちゃんは見るたび聞くたび驚きの連続です。

お産のすぐ後で、娘の胸に生まれたばかりの裸の赤ちゃんが抱かれました。
しっかりと目を開けてお母さんの方へ顔を向け、
全身でお母さんを確認するかのような赤ちゃんの姿は感動の一言に尽きます。

それからは毎日変化する表情に目が離せず、
指が長いとか足が大きいとか大きな声で泣く元気な子だとか、
伸びをしてもあくびをしても嬉しく、愛おしいのです。
孫は可愛いとは聞いていましたが、目に入れてしまう日も近いかもしれません。

八十二歳の母にとってこの子は初めてのひ孫です。
私と妹を前にして昔話に花が咲きます。
私も妹も産後は実家で世話をしてもらいました。
母はその頃、牛飼いの仕事とお産扱いで疲れ果てたと言います。
妹のお産扱いのすぐ後には過労で入院したとも言うのですが、
そんなことあったけ、と私と妹は顔を見合わせました。
親の心子知らずとはこのことで、母から聞くまで二人ともそんなことはすっかり忘れていました。

新米ばあちゃんの心得として、娘夫婦の子育てを邪魔しないように見守っていきたいと思います。
思ってはいますが、できるかな?