先月のこと、私が所属するJA女性部で、豆腐づくりを体験しました。
豆腐が固まるまでの時間に、おからも調理して持ち帰ることにしました。
私はおから煮の準備を担当しましたが、
これといったレシピが見つかりませんでした。
そこでひとりの先輩部員さんに「特にレシピは用意してないのですが、
味付けお願いできますか」と頼みました。
すると彼女は「レシピなんかいらないわよ、長いことレシピのない人生を
歩んできたんだもの、大丈夫よ任せて」と心強い答え。
さすがに人生のベテランはうまいことを言います。
任せてと言うだけあっておからはとても美味しく煮上がりました。
そしてお豆腐も順調に出来上がってお昼過ぎには解散となりました。
家へ帰ってから私はあたふたとソバの蒔き付けをしている畑へと急ぎ
ました。
夫がトラクターで肥料と種を蒔いています。
何カ所もの畑を転々と移動しながらの作業です。
私は補充用の肥料と種を積んだトラックで夫について行きます。
前の日、農道でトラックを回し損ねて排水に落としてしまい、
夫にトラクターで引っ張ってもらいました。
そしてこの日はバックしすぎてぬかるんだ畑でスリップし、
夫の運転で何とか脱出しました。
私のレシピのない人生はこれからもこうして夫に引っ張られたり
助けられながら歩んでいくのかな。
時には甘く、時にはスパイスをきかせて、
ふたりの人生がこれからもっと美味しくなるといいな。