田舎に生きるふつうのおばさん2

北海道の田舎で農業を営むおばさんです

みそ仕込み  北海道新聞 北極星2019(平成31年)2月10日

冬はみその仕込みの季節。

毎年色々な人たちのみそ造りのお手伝いをさせてもらっています。
 
 旭川市内の加工場を利用して行うみそ造りは一度に大量にできます

が、人気が高い施設だけに希望の日に利用できないこともあります。

また計画した日に都合がつかず参加できない人は、

みそ造りを諦めてしまう人もいます。
 
 その昔、多くの農家では自宅でみそを造っていました。

今も、そうすればいいのだ。

そのお手伝いがしたい。

作業で大変なのは、煮た大豆をつぶすことでしょうか。

豆をつぶす機械を持って昨年は何軒かのお客さまの台所で、

味噌づくりのお手伝いをさせてもらいました。
 
 このささやかな活動が新聞に載り、切り抜きを大事に大事に持って、

待っていてくれたおかあさん。

一年が過ぎてあのとき仕込んだ味噌は美味しく熟成されたでしょうか。

 また昨年、小さなお子様を交えて和気あいあいと楽しく造った

若きお母さんから「私も豆をつぶす機械を買いました」と

嬉しいメッセージが届きました。

きっとこれから彼女の周りに

みそ造りの仲間が増えていくことでしょう。
 
 みそ造りで難しいことは何もありません。

豊かな食卓のために一年で一日だけ

みそ仕込みの日を設けてはいかがでしょう。